噂の年下男
「アンタも俺を受け入れてくれた」
「えっ……あたしはただ……」
思わず言葉に詰まる。
詰まりながら、やたら派手な音を立てる胸をぎゅっと掴んだ。
「こんな俺と付き合ってくれて、メシとかデートしてくれて」
「な……何言ってるの?」
本当に、何言ってるの?
優弥のくせに。
あたし、仕方なく付き合ってやってるんだよね?
優弥を受け入れたなんて思ってないよね?
もう少し遊んだら、別れるつもりなのに。
「マジでありがとな」
そんなこと言わないで。
いつもの優弥らしく、ドSな態度であたしをぴしゃりとはね退けて。
じゃないと、おかしくなる。
あたしの身体、壊れそうなほどドキドキしている。