噂の年下男
だけど、少し残念だと感じる。
そして、優弥に会いたいと思ってしまった。
……だめだ。
あたし、完全に優弥にのめり込んでいる。
たかが優弥なのに。
全然タイプじゃないのに。
派手で俺様で、優しくなくて。
……優しくない?
それは嘘になる……かもしれない。
さりげないところで優弥は優しい。
あたしが足を怪我したら、本気で心配してくれた。
夜道は一人で危ないと言ってくれた。
蒼たちはあいつのことを鬼って言うけど、あたしにとっては鬼ではない。
……なんて、なに考えてるんだ?
優弥が鬼でも神でも、あたしには関係ないんだから。