噂の年下男
だけど……
「えぇぇぇぇ!?」
大声を上げる彼ら。
大声を上げながら、たーくんをまじまじと見る。
言いたいことはよく分かる。
たーくんがあまりにもダサいから。
だけど、ダサくても彼らよりはマシ。
たーくんは女遊びなんてしないし、あたしの言うことを聞いてくれるし。
「ド……ドンマイ、優弥」
賢君が笑うのを堪えて、優弥ちゃんの肩をたたく。
そして優弥ちゃんは固まったまま、
「お……おぅ」
魂の抜けた返事をした。
優弥ちゃん、残念でした。
たーくんは、優弥ちゃんとは違うの。
そしてあたしは、優弥ちゃんになんて興味がない。
いい加減諦めなよ。