噂の年下男






「優弥さんって、艶のことですか?」




頷きたくない。

だけど、嘘なんてつけなくて。

あたしは首を縦に振っていた。





怖い……

竹本さんを見ることなんて出来ない。

あたしは蒼が言うように、優弥を誑かしていた。

それと同時に、竹本さんも誑かした。

竹本さん、きっと怒っている。






それなのに、




「戸崎さん、大切にされているんですね」




その言葉に、思わず竹本さんを見た。




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