噂の年下男
なんと、ポツーンと雪面に座っている唯ちゃんを発見する。
蒼は自己満足でバンバン飛んでいて、唯ちゃんのことは放置のようだ。
怒りすらわき起こる。
そんな唯ちゃんを放っておけなくて、あたしは唯ちゃんの側に滑り寄っていた。
「唯ちゃん、大丈夫?」
あたしは彼女にそう聞いたが……
ここで事件は起こったのだ。
唯ちゃんには申し訳ないけど、あのままとっとと帰ってしまえば良かった。
何も知らない、何にも気付かなければ良かったのだ。