噂の年下男
一般的に見れば、あたしはたーくんに貢がせているのだろう。
それは否定しない。
だけど、たーくんからもらった数々の贈り物は愛の証。
あたしはそう思っている。
だって、たーくんも喜んでいるし。
あたしの尻に敷かれて、デレデレして頰を緩ませているし。
「じゃ、今日はハイアットに泊まろうか?」
あたしの言葉に、再び真っ赤になるたーくん。
もちろん、宿泊費はたーくん持ちだ。
「今日は女王様ごっこ、してあげるよ?」
なんであたしはこうなってしまったのか。
一般的にモテないと言われる男と付き合って、満足感を得ているのか。
それには、深い深い訳がある。