噂の年下男
「ねぇ、優弥?
俺、そろそろオフ欲しい。
唯ちゃんとゆっくりしたい」
俺の言葉に、
「俺も疲れた。
……つーか最近出過ぎじゃね?
プライベート重視っつーのはどうなったんだよ?」
賢一も乗っかってくる。
そして、
「大学の試験がヤバい」
慎吾が真っ青になっていた。
そんないつものヘタレな俺たちに、
「てめぇら!シャンとしやがれ!!」
優弥は怒鳴る。
「今頑張らねぇなら、いつ頑張るんだ?
今でしょ!!」
「やめてよ、てか古いよ」
俺は思わず突っ込む。
慎吾と賢一が吹き出した。
優弥がわざと言ったのかは謎だけど。
そんな俺を一睨みし、優弥は続ける。
「俺たちは、このまま消えてはいけねぇんだ!
だからここで踏ん張って、ファンを確実に獲得しねぇと!!」
そんな優弥に、
「ハイハイ」
俺は適当な生返事をした。