噂の年下男
「ふざけんな」
あたしは、優弥の足を思いっきり踏みつけた。
でも、今はもちろんピンヒールなんて履いていなくて。
思うような威力がない。
「悪いけど、あたしはステータスなんて求めていないわ」
そう吐き捨ててやる。
「一緒にいて、落ち着いて癒される人がいいの」
「それ、俺じゃね?」
そう言う優弥を睨んでやった。
そんなにアピールするなら、あたしの好きな男になろうと努力すればいいのに。
変わろうとしない優弥、だから、あたしの気持ちも変わらない。