君がいたから
そんな時、ウェイターがコーヒーとケーキを持ってきた。
「あっ!?やっと来た~。ねぇ、食べよっ!」
「うん。」
やっぱり、なにか動揺している祐希。
そして、二人はケーキにフォークをいれて食べ始めた。
「美味しいね。どう?」
「…。」
祐希は急に話さなくなった。変に思い美香はまた聞いてみた。
「ねぇ。なんで無視するの!!」
そういうと美香は祐希の目を見つめた。すると、祐希は目に涙を浮かべていたのだ。
「えっ!?私、言い過ぎたかな…悪かったよ。」
しかし、そんな美香の言葉に横に首を振った。
「違うよ、実はさ…」
心配してくれた美香に悪いと思い祐希は話すことにした。


「ここな、以前彼女とよく来てた喫茶店でさ。彼女もケーキとコーヒーよく注文してたんだ。本当にケーキ美味しそうに食べてた。なんかさ、ケーキ食べてたらその時の彼女の笑顔思い出しちゃってさ。」
祐希は涙ながらに美香に話しかけた。すると、美香は言った。
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