君がいたから

「あれ、こんなとこで何してんのさ！」
「あっ…あのな。」
祐希は少し焦っている。そして、
「おぃ、かおり!?こいつ誰だよ！」
横から声をかける男。
「あ～私の元カレだよ。祐希、紹介するわ今私の彼氏のたけしだよ。」
祐希に大して生意気そうな態度で話すかおり。
「あ～こいつが例の…本当にバカそうな顔してるよな～。かおりの言った通りだ！」
彼に指をさし、いきなり大声で笑い出すたけし。祐希はかなり辛そうな表情をしていた。
「今のかおりは俺にベタボレだぜ。お前のことなんかもうこれっぽっちも好きじゃね～んだよ！ついでにいいこと教えてやる。お前と付き合ってた頃から俺らは付き合ってたのさ。お前、本気でかおりに愛されてたと思ったのか～バカ!!」
たけしの一方的な暴言。祐希はショックで声が出なかった。
「そ～いうことだからね。バカ！」
かおりも一緒になって祐希をバカにする。
その時だった。
「祐ちゃん、どうしたの？」
トイレに行っていた美香が帰ってきた。