君がいたから
「あなたがそんな態度をとるんなら私死ぬわ!」
そういうと自分の胸に包丁を突き立てた。
これには祐希も動揺した。
「おっ…おい、よせよ!」
祐希は止めるため慌てて美香に近寄った。
「あなたにそんな態度とられたら私生きてる意味ないもん。」
美香は真剣な眼差しで祐希に訴えた。
「そこまで俺のことを…悪かったよ。ごめんな。」
祐希は美香に素直に謝った。
「いや、いいよ。」
美香は包丁を元の位置に戻した。
「とりあえず座ろう。何があったか話してよ。」
美香はまた真剣な眼差しで祐希に訴えた。
祐希はそんな美香の気持ちに答えるため気持ちを落ち着かせ話始めた。
「うん…あのな、バイト、クビになった。」
祐希は肩を落とし美香に行った。
「前に仕事をリストラされてさ、美香に会ってから頑張ろうって思ってたのにさ。本当に情けないよな。」
祐希はますます肩を落とす。そんな祐希を見て美香は言った。
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