君がいたから
店の外へ出た二人。
「今日は楽しかったよ。会えて良かった。」
「うん、俺もだよ。」
「じゃ~ね。」
「おぉ。またな。」
二人は背を向け別れようとした。しかし、この時かおりには一つの決意があったのだ。
「ちょっと、待って!」
「んっ!?」
かおりの呼び掛けに慌てて後ろを振り向く祐希。そして大声でかおりが言った。
「私達、やり直せないかな?もう一回付き合おうよ!」
そんな、かおりの告白に祐希も大声で返す。
「俺もかおりともう一回やり直したい!今のかおりなら信じられる!」
「ありがと~。」
そう言うとかおりは祐希の元に走ってきて抱きつきキスをした。
「これから、またお願いしま~す。」
「うん!こちらこそ!」
二人はしばらく抱き合っていた。二人の今日改めて熱いキズナで結ばれたのだ。もちろん、以前のような弱々しいキズナではなかった。
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