君がいたから
「よし!着いたな。」
祐希が来たのは美香のお墓だった。
「5年の前の今日美香とあのビルであったんだったな。あれからいろいろあったよ。美香に会えてなかったら俺今頃どうなってたんだろうな。今でもやっぱりダメ人間だけど、今の俺、前より少しでもかっこよくなったかな。そうだ、今日は美香に報告があるんだ。俺さ~かおりと結婚することになったんだ。今でもけんかするぐらいだけど、多分今のかおりなら大丈夫さ。美香の分も俺幸せになるからな。だから、安らかに眠ってくれ。また、会いたくなったらここに来るからな。それと、これ渡し損ねた指輪。良かったらもらってくれよ。」
そう言うとあの日に買った指輪をお墓にお供えした。
「じゃ~またな。」

祐希はあの日美香に会えなかったら、きっとダメ人間のままだったかもしれない。彼を変えてくれた美香との思い出を胸に彼は一生懸命生きていくことを誓った。彼はきっとこれからの人生くじけることはないだろう。二度と逃げることはないだろう。美香は祐希の心の中で生きているのだから。


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