君がいたから
少しあわてて美香のところまで行った。
「待った？」
「ううん。今来たとこだよ。」
美香は首を横に降って言った。
「とりあえず、中に入ろうか？」
「そだね！」
そういうと店の中に入って行く二人。そして、空いてるいる席に座った。
「ここのケーキ美味しいんだよ！」
美香は楽しそうに言った。
「まえに食べたことあるよ…。」
「そなんだ。食べようよ。」
「…いいよ。」
祐希がケーキを知っているのは当然である。以前の彼女もここのケーキが好きだったからだ。
二人はとりあえずホットコーヒーとそのケーキを注文した。

…ここは落ち着かないな。
祐希は彼女とよく来ていただけに余韻に浸っていたようだった。そんな様子のおかしい祐希に美香が疑問を覚える。
「どしたの？顔色悪いよ…」
美香は心配そうな顔をして祐希に言った。
「そっ…そんなことないよ。」
祐希は明らかに動揺を隠せない様子だった。
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