あなた誰ですか…?
□第一章□ありがとう



「ありがとう


私をいつも記憶に残してくれてて」


不意に君は言った


僕は、『当たり前だよ』と言った


「そうだね」


君は目を細めて笑った


それから…


「なんで私が貴方の事を


記憶しているか わかる?


頭で記憶してるんじゃないんだよ


ここ(心)で、記憶してるからなんだ」


人差し指を自分の胸にあててみせた





< 1 / 88 >

この作品をシェア

pagetop