あなた誰ですか…?

またさっきと同じ痛みが

胸を過ぎった。



看護婦さんは言った。

「こんにちは。
愛美さん、診察を受けてたの。
探したかしら?
診察中の札を置いてたはずなんだけど…。」


……知らなかった!

君を探すのに夢中でそんな札…

『気が付きませんでした…』

「愛美さんを探すのに必死だったのね」

看護婦さんはにっこりと笑った。



< 68 / 88 >

この作品をシェア

pagetop