若の瞳が桜に染まる
我久の誕生日から数日が過ぎたある日。
誰よりも早く会社についた日和は、すぐに屋上に行き、朝日の降り注ぐなか植物の世話を始めた。
花びらに残った雫が反射して清々しい朝を演出する。
そしてある程度世話が終わった頃に、ふと見慣れない小さな茶色い紙袋が落ちていることに気づいた。
誰かの落とし物かもしれないと拾ってみると、そこには柊日和様と黒いペンで名前が書いてあった。
誰かが日和に宛てたものだろうか。当の日和には全く身に覚えがなかった。
中に何かが入っていることは持った感じでわかり、本当の持ち主には悪いと思いながら開けてみることにした。
すると中から出てきたのは古い手のひらサイズの木の箱。小物入れにも見えるそれは、よく見ると箱のそこにネジがついている。ただの木箱ではなくオルゴールだった。開けると音が鳴る仕組み。
ネジを巻いてみようとしたけど、既に一杯に回してあった。
誰よりも早く会社についた日和は、すぐに屋上に行き、朝日の降り注ぐなか植物の世話を始めた。
花びらに残った雫が反射して清々しい朝を演出する。
そしてある程度世話が終わった頃に、ふと見慣れない小さな茶色い紙袋が落ちていることに気づいた。
誰かの落とし物かもしれないと拾ってみると、そこには柊日和様と黒いペンで名前が書いてあった。
誰かが日和に宛てたものだろうか。当の日和には全く身に覚えがなかった。
中に何かが入っていることは持った感じでわかり、本当の持ち主には悪いと思いながら開けてみることにした。
すると中から出てきたのは古い手のひらサイズの木の箱。小物入れにも見えるそれは、よく見ると箱のそこにネジがついている。ただの木箱ではなくオルゴールだった。開けると音が鳴る仕組み。
ネジを巻いてみようとしたけど、既に一杯に回してあった。