私とあの子
なんで、私はこんなところにいるんだろう...
独特な匂い
廊下は看護師さんたちの声が聞こえる
部屋は白いベット、白い机のようなもの
何にもないのに、あそこよりはましだと感じてしまう
両親の怒鳴りあう声が聞こえるあの場所よりは...
どこか行こうかな
私は静かにベッドから降りてサンダルに履き替えた
ペチペチという音を鳴らしながら病室を後にした
「225番でおこしの鈴木様~...」
人がまだちらほらといる受付のロビー
ふと外を眺め思い出す
昔の仲の良かった私たち家族の思い出を...。