私とあの子
「人はふたつの部類に分けられる。
完全なのと不完全なもの
不完全なものとは、出来損ないのただの人形
そう、私たちみたいなもの
あなたもその仲間?」
高くもなく低くもない綺麗な透き通ったような声
それとは逆に、 意味不明な言葉を放つ
声のした方を見てみると、心配しそうなほど白い肌に黒髪の女の子が立っていた
その小さな体にはいくつもの管が繋がっていて、横には点滴があった
「急にごめんね、あなたは新入りさん?」
そんな声まで美しく、吸い込まれそうなほどの綺麗な瞳から視線をそらし、携帯に戻した
いけないいけない、と
「本当だ、噂で言ってたよ
新入りさんは、無愛想な嫌な奴って。」