クジ引き
☆☆☆
朝日に手当てをしてもらったあたしは、ケンイチの解体を再開させていた。
まさか手伝ってくれるなんて思っていなかったあたしは、足を切断しながらもまだ戸惑っていた。
朝日は物置からトンカチを持って来て、ケンイチの顔が判別できないように潰している。
時折肉が潰れる音や、骨が砕かれる音が大きく浴槽内に響いた。
「このくらいで大丈夫かな」
朝日がそう言い、あたしはケンイチの顔を見た。
ケンイチの顔は真っ赤に染まり原型をとどめていない。
「そのくらいで大丈夫じゃないかな?」
これなら誰だかわからない。
「そっちを手伝うよ」
そう言い、もう少しで切り落とせそうな足の切断にとりかかる。
「ねぇ朝日。朝日はこんなことしてなんとも思わない?」
「何も思わないわけじゃないけど、彩花が考えてくれたことだしな」
「怖いとか、気持ち悪いとか……あたしの事、嫌いになったりとか……」
そう聞くと、朝日は手を止めてあたしを見て来た。
「彩花の事を嫌いになるワケがないだろ!?」
怒ったようにそう言う朝日。
「本当に?」
「あぁ。少しは驚いたけど、これも俺のためだってちゃんとわかってるし」
朝日はそう言い、左足を完全に切断した。
朝日に手当てをしてもらったあたしは、ケンイチの解体を再開させていた。
まさか手伝ってくれるなんて思っていなかったあたしは、足を切断しながらもまだ戸惑っていた。
朝日は物置からトンカチを持って来て、ケンイチの顔が判別できないように潰している。
時折肉が潰れる音や、骨が砕かれる音が大きく浴槽内に響いた。
「このくらいで大丈夫かな」
朝日がそう言い、あたしはケンイチの顔を見た。
ケンイチの顔は真っ赤に染まり原型をとどめていない。
「そのくらいで大丈夫じゃないかな?」
これなら誰だかわからない。
「そっちを手伝うよ」
そう言い、もう少しで切り落とせそうな足の切断にとりかかる。
「ねぇ朝日。朝日はこんなことしてなんとも思わない?」
「何も思わないわけじゃないけど、彩花が考えてくれたことだしな」
「怖いとか、気持ち悪いとか……あたしの事、嫌いになったりとか……」
そう聞くと、朝日は手を止めてあたしを見て来た。
「彩花の事を嫌いになるワケがないだろ!?」
怒ったようにそう言う朝日。
「本当に?」
「あぁ。少しは驚いたけど、これも俺のためだってちゃんとわかってるし」
朝日はそう言い、左足を完全に切断した。