クジ引き
玄関の外から「松谷さん、お荷物です」という男性の声が聞こえて来る。
「はい、今開けます!」
勢いよく玄関を開けると、大きな段ボール箱を持った業者の男性が立っていた。
荷物はかなり重たいのか苦しそうな表情だ。
「あ、ここに置いてください」
慌てて玄関に荷物を置いてもらい、受け取りのサインをする。
「なんだかすごく重たい荷物ですけど、運べますか?」
「大丈夫です。このまま、ここで開けますから」
業者さんを見送るとあたしは玄関を閉めて鍵をかけた。
1人になってからはずっと鍵をかけていることにしているのだ。
鍵のかけ忘れがないし、その方が安全だから。
大きな箱を両手で抱えるようにして持ち上げてみるけれど、びくともしない。
「こんなに重たいの?」
自分の力じゃ少しも持ち上がらなくてあたしは唖然としてしまった。
一体中身はなんなんだろう?
一旦リビングへ戻り、カッターナイフを持って玄関へと戻った。
しっかりと張られているガムテープを切り、蓋を開ける。
蓋の下には発泡スチロールがあり、景品はその下にあるようだ。
「なにかな、なにかな~?」
鼻歌まじりにそう呟いて、発泡スチロールに手をかける。
そして、それを箱から引っ張り出した……。
「はい、今開けます!」
勢いよく玄関を開けると、大きな段ボール箱を持った業者の男性が立っていた。
荷物はかなり重たいのか苦しそうな表情だ。
「あ、ここに置いてください」
慌てて玄関に荷物を置いてもらい、受け取りのサインをする。
「なんだかすごく重たい荷物ですけど、運べますか?」
「大丈夫です。このまま、ここで開けますから」
業者さんを見送るとあたしは玄関を閉めて鍵をかけた。
1人になってからはずっと鍵をかけていることにしているのだ。
鍵のかけ忘れがないし、その方が安全だから。
大きな箱を両手で抱えるようにして持ち上げてみるけれど、びくともしない。
「こんなに重たいの?」
自分の力じゃ少しも持ち上がらなくてあたしは唖然としてしまった。
一体中身はなんなんだろう?
一旦リビングへ戻り、カッターナイフを持って玄関へと戻った。
しっかりと張られているガムテープを切り、蓋を開ける。
蓋の下には発泡スチロールがあり、景品はその下にあるようだ。
「なにかな、なにかな~?」
鼻歌まじりにそう呟いて、発泡スチロールに手をかける。
そして、それを箱から引っ張り出した……。