クジ引き
ハテナマークのくじを引いてしまった人間全員が消されているのだとすれば、検索に引っかからないのも頷けることだった。


同時にそれは今まで景品をバラバラにした人は1人もいないと言う事だった。


「だよね。できるわけないよね」


あたしは震える声でそう呟いた。


人間1人をバラバラにするなんて、絶対に無理だ。


あたしは自分の両手を見つめてそう思った。


「そうだ、サイトももう一回確認してみよう」


メール画面からサイトへ飛ぶと、暗かった画像が更に鮮明に確認できるようになっていてあたしは小さく悲鳴を上げた。


拘束されたあたしは目を見開き、何かに怯えているように見える。


しかし、それが何なのかはわからない。


画像の下へ目をやると今から一か月後の日付が赤い文字で書かれている。


「これ……この日付までに送り返してこいってことなのかな……」


あたしはジッとその赤文字を見つめてそう呟いた。


画像の中のあたしには手首が切断され、そこから大量の血が流れ出して床に血だまりを作っている。


タイムリミットは、刻一刻と近づいているという合図のように見えた。
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