クジ引き
残酷
あたしは朝日の事が好きだ。


ツーショットの写真を見つめて、あたしは自分の気持ちに完全に気が付いてしまった。


非現実的な出会い方をしてしまったけれど、この気持ちは本物だと信じたい。


「綺麗にとれたね」


あたしのスマホを横から覗き込み、朝日がそう言った。


「そうだね」


返事をしながらも、なんだかくすぐったくて照れてしまう。


このままずっと朝日との関係が続けばいいのに。


何事もなかったように、日常に戻れたらいいのに。


そんな淡い夢が膨らんでいく。


朝日を殺すか、2人で死ぬか。


それしか選択肢がないだなんて考えられないことだった。


あたしはもう一度サイトに接続をしてみた。


日に日に少しずつ更新されているサイト。


見るのは怖かったけれど、何かヒントになるものがあるかもしれない。
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