クジ引き
入力
それからあたしと菜々花は夕方まで遊んで帰ってきていた。


あたしは部屋の中で今日買った服をだし、自分の体に当ててみたりしていた。


「500円には見えないよね」


鼻歌交じりにそう言った時、服の中からくじが一枚落ちて来た。


「あ、そういえば持って帰ったんだっけ」


ハテナマークのついたくじを拾いそれを確認する。


とくに変哲のない、普通のくじのようだ。


「このQRコードって読み取れるのかなぁ?」


別のくじがまざったのだとしたら、このQRコードを読み取っても景品がもらえる事はないだろう。


あたしはスマホを取り出し、軽い気持ちでコードを読み取った。


サイトはちゃんと存在しているようで、個人情報を入力する画面が表示される。


「これってたぶんショッピングモールのサイトに登録するってことだよね? これに登録したら景品が届くってわけでもなさそうだし……」


ぶつぶつと呟きながら個人情報を入力していく。
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