ブルームーン
特訓
部活の大きな大会も終わり期末テストを迎えていた
「隆平数学何点だった?」
『84点』
口をポッカリ開けマヌケな顔をしている晴香
『お前何点だったんだよ?』
「49点よっ、何が悪いのよ!」
『悪いもなにも追試じゃねぇかよ』
「うるさいっ」
いつものように晴香をからかっていた
「あっ、静紅ちゃーん!」
後から抱きつく
「わぁっ」
「静紅ちゃんは何点だったの?」
「えっとぉ…」
周りのヤツも転校してからの初めてのテストを受けた静紅に興味をもって聞いていた
「96点」
「『えぇぇぇ!』」
クラスがざわつく
「静紅ちゃん順位表ちょっと見せて!」
無理やり晴香は静紅の順位表を見た
「学年トップ…」
クラスメイトはもちろん俺も予想打にしていない結果だった
「静紅先生私に数学を教えて下さいぃぃ!」
「えっそんなぁ、晴香ちゃん止めてよ
みんなが見てるよぉ」
静紅が戸惑っている
『晴香可哀想だからその辺にしとけよ』
そう言って俺は一人本を読んでいた