ブルームーン



「あ、隆平くん」



静紅の言葉で二人も俺を見た




「なんだぁ隆平も来てたんなら声かけてよ」





『追試前に邪魔しちゃわりぃかなって』



真田が俺に近づいてきた



「多木じゃんこのケーキおごってよ」




『お前はいつも金ねぇんだな』




「しょうがないじゃん漫画買うお金なくなるもん」





『はぁ?』




その話を店長の槙さんが聞いていて俺達にこう言った




「みんな今日はサービスで代金はいいよ」




「「えっいいの槙さん!」」





嬉しそうな晴香と真田




「いいわよ、その代わりちゃんと追試受かってね」




「「はーい」」




ケーキを食べ三人は勉強を続けていた




「隆平くんはみんなの所に行かなくていいの?」




『大丈夫です、それより明日の夜来ていいですか?』




「いいわよ、仕事は?」




『明日休みなんで』




「そう、CLOSEって書いてあっても入ってきていいからね」




『はい、ありがとうございます』




コーヒーを飲み終え俺は店を出た
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