ブルームーン



着いた先でも魔物だらけ




『静紅一旦切上げて木に隠れよう』




「うん」




そう言って桜の木に隠れた




『雑魚ばっかやってても限りがない』




「アイツを消さなきゃ」




静紅はとても震えていた




『静紅大丈夫だから落ち着けよ』





「でもアイツがお母さんを、お母さんを!」




完全に自分を見失っている




『静紅』




俺はお守り代わりに着けていた手首の紐を静紅の手首に着けた





『お前ひとりじゃないよ俺がいる』




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