しょうがねーな、まったく。
次の日、昨日とほぼ同じ時間に翼を迎えに行くと、すでに希ちゃんは帰った後だった。
翼によると、今日のお迎えは例のしゃちょーだったらしく、パパが帰って来る前にアイスを買いに行くとか何とかで、希ちゃんはウキウキした様子で帰って行ったらしい。
やっぱり「しゃちょー」っていうのが、パパママどちらかの親御さんなんだろうな。
近くに甘えられる人がいるなんて、ホント理想。
あいつ、結局、楽して子育てしてんじゃん。
でも、なんで「社長」?
自分のおじいちゃんを、わざわざそんな風に呼ばないでしょ、普通。
何か特別な事情があるとか?
いや、私には関係ないし。
そんなことに構ってる暇があるなら、さっさと帰ってご飯の支度。
そう思いながら自転車のペダルを漕いでいると、翼が後部座席でもぞもぞ動き出した。
「ちょっと、危ないから動かないで、翼。」
「だって、ママ。」
「何?」
ただでさえ、子供を後ろに乗せていると重みで前輪が浮いてるみたいになって運転しにくいのに、翼が動くからハンドルがとられてフラフラ状態だ。
怖くなって足を着き、振り返ると、我が子は嬉しそうな顔をして、斜め前方に向かって指を差していた。
「のぞみちゃんのパパだ。」
「えっ?」
翼によると、今日のお迎えは例のしゃちょーだったらしく、パパが帰って来る前にアイスを買いに行くとか何とかで、希ちゃんはウキウキした様子で帰って行ったらしい。
やっぱり「しゃちょー」っていうのが、パパママどちらかの親御さんなんだろうな。
近くに甘えられる人がいるなんて、ホント理想。
あいつ、結局、楽して子育てしてんじゃん。
でも、なんで「社長」?
自分のおじいちゃんを、わざわざそんな風に呼ばないでしょ、普通。
何か特別な事情があるとか?
いや、私には関係ないし。
そんなことに構ってる暇があるなら、さっさと帰ってご飯の支度。
そう思いながら自転車のペダルを漕いでいると、翼が後部座席でもぞもぞ動き出した。
「ちょっと、危ないから動かないで、翼。」
「だって、ママ。」
「何?」
ただでさえ、子供を後ろに乗せていると重みで前輪が浮いてるみたいになって運転しにくいのに、翼が動くからハンドルがとられてフラフラ状態だ。
怖くなって足を着き、振り返ると、我が子は嬉しそうな顔をして、斜め前方に向かって指を差していた。
「のぞみちゃんのパパだ。」
「えっ?」