しょうがねーな、まったく。
あぁ、ダメだ。

ただでさえ凹み気味なのに、悩み始めちゃったらおしまいだ。


金曜まで頑張ったんだからもうすぐじゃん。

あいつと会って話せたら、少しは気が晴れるはず。

せっかく奥さんが教えてくれたんだから、会えたら前の仕事のことも聞いてみようかな。

知りたくてたまらないとは言え、流石にあいつの奥さんのことは、まだ聞く勇気が持てないけど。


何か疲れた。もう寝よう。

今週は、私も頑張ったよね..........


目を閉じた途端、LINEの着信音が鳴った。

こんな時間に誰だろ?

どうせ広告メールか何かでしょ。

と思いながら、枕元に置いた携帯を手に取り、画面にある名前を見て飛び起きた。


高石淳史、あいつの名前だ。

名前を見ただけなのに、何だかドキドキしちゃってる。

会いたいと思ってはいたけど、この反応は大袈裟過ぎない?

大丈夫? 私。

一回、落ち着いて。


軽く深呼吸してからメールを開くと、この前、行けなかった公園へのお誘いらしきメールが。

その内容はもちろん嬉しいけど、冒頭にある文章にまずドキッとする。


( こんばんは。元気にしてる? また何か悩んでない? )

悩んでるわよ。なんでわかるの?

だから、早く会いたいんだってば。

いつでも、話、聞いてくれるんでしょ。

だったら、ちゃんと顔が見たい..........
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