しょうがねーな、まったく。
次の日の朝、みんなで公園に行くことを伝えると、翼はキラキラした笑顔を見せてくれた。

あいつに会えるのが、そんなに嬉しいのかな。


私だって嬉しいけど..........

それはみんなに仲良くしてもらって幸せだから、楽しいから、よね?


決して疚しい気持ちじゃないし、何かを期待してる訳じゃない。

それを再確認して、心に留めておかないと。

無意識のうちに、おかしな行動を取っちゃったら大変だ。


麦茶を入れた水筒とタオル、念のため、子供たちに配れそうなお菓子を持ったら準備は完了。

公園に行くだけなのに、こんなにウキウキしてるなんて笑っちゃう。


会ったら、何から話そう。

考えるだけでも楽しくなって来る。

ドキドキしながら待っていると、LINEが届いた。

画面を開くと、あいつから到着の知らせだ。


翼を連れ、急いで出て行くと、白い軽自動車の窓から、希ちゃんが手を振っているのが見える。

会社の車で行くって言ってたけど、これのことかな?

もっとごっついのを想像してたから、ちょっとビックリだ。

だけど、フォルムの可愛い小さな車に、自然と頬が緩んでしまう。


「おはよう。つばさくん。」

「おはよう。のぞみちゃん。」

「今日はみれいちゃんと、みれいちゃんちのお兄ちゃんと赤ちゃんも一緒だよ。みんなで遊ぼうね。」

「うん!!」
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