囚われ姫と金と銀の王子
な、なんて強烈な愛の言葉・・・。


顔が火が出そうになるほど、私の顔は赤くなって熱くなる。

心臓もバクバクと激しく鳴り続ける。

頭は真っ白になって、何も言葉が浮かんでこない。


そんな私をよそに殿下は更に話を続けた。


「今までの人生が辛く酷いものであったソフィアだからこそ、これからの人生は私の手で幸せにしたいと、そう心から思っているんだよ。だから私はソフィアの為に頑張ろう。君の幸せの為なら何でもしよう。・・・だから」


「・・・だから?」

「だからもう簡単に『死ぬ』なんて言わないで欲しい。死ぬ事よりも生きる事が幸せなんだって事を知って欲しいんだ」


殿下は悲しそうな表情を浮かべる。

その表情に、今度は心が締め付けられて苦しくなる。



確かに私は殿下の前で、「死ぬ」という事を言っていたと思う。

でも本当にその時は死んだ方が自分にとっては幸せだって、そう思っていて・・。


その言葉に少なからず、殿下は罪悪感を感じていたんだろうか。

いつからそう思ってくれていたのだろうか。


そう言ってくれた事に、申し訳なさといくばくかの嬉しさを感じた。


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