囚われ姫と金と銀の王子
刺すような、視線の先には
それから何日かは特に変わらず、平和な毎日だった。
ナディも少し足を引きずりこそすれ、痛みは大分引いたという。
けれど私は大事をとって、あまり無理をさせないようにした。
ナザリアは未だ興奮冷めず、殿下が会いに行っても話にならないほど荒れているらしく、離れの屋敷に隔離されているらしい。
他の2人は殿下の説得と謝罪により、最後は納得して頷いた、とそう殿下から報告を受けた。
けれど不安はぬぐえない。
あの2人は、殿下が思っている以上にしたたかで策士だと、そう思っているから。
今はまだ大人しくしているけれど、下賜される日が近くなれば必ず何かあるかもしれない。
そう思いながら生活をしていた。
ナディも少し足を引きずりこそすれ、痛みは大分引いたという。
けれど私は大事をとって、あまり無理をさせないようにした。
ナザリアは未だ興奮冷めず、殿下が会いに行っても話にならないほど荒れているらしく、離れの屋敷に隔離されているらしい。
他の2人は殿下の説得と謝罪により、最後は納得して頷いた、とそう殿下から報告を受けた。
けれど不安はぬぐえない。
あの2人は、殿下が思っている以上にしたたかで策士だと、そう思っているから。
今はまだ大人しくしているけれど、下賜される日が近くなれば必ず何かあるかもしれない。
そう思いながら生活をしていた。