囚われ姫と金と銀の王子
・・・非常に言葉に困る。
「はい、寝られました」って正直に答えたらいいものか。
だってその表情、明らかに逆の答えを求めているんだもの。
ここで嘘を言っても、見張りの騎士は事実を知っている訳だし。
何も答えない私に対して、アレックス殿下の表情はみるみると不機嫌さを増す。
蝋燭の明かりで良くはわからないけれど、怒りで顔が赤くなっているように感じた。
「・・・不愉快だ」
キッと私を睨み、一言吐くようにそう呟くと、殿下はその場から立ち去った。
その怒りのオーラは凄まじくて、見張りの騎士も殿下を見つめたまま動くことが出来ない。
一体、何なんだろう。
アレックス殿下の意図が分からずに、私はただ戸惑うばかりだった。
結局その夜は夕食が出ず。
仕方なく私は水差しに入っている水を飲んで、その空腹を凌いだ。
「はい、寝られました」って正直に答えたらいいものか。
だってその表情、明らかに逆の答えを求めているんだもの。
ここで嘘を言っても、見張りの騎士は事実を知っている訳だし。
何も答えない私に対して、アレックス殿下の表情はみるみると不機嫌さを増す。
蝋燭の明かりで良くはわからないけれど、怒りで顔が赤くなっているように感じた。
「・・・不愉快だ」
キッと私を睨み、一言吐くようにそう呟くと、殿下はその場から立ち去った。
その怒りのオーラは凄まじくて、見張りの騎士も殿下を見つめたまま動くことが出来ない。
一体、何なんだろう。
アレックス殿下の意図が分からずに、私はただ戸惑うばかりだった。
結局その夜は夕食が出ず。
仕方なく私は水差しに入っている水を飲んで、その空腹を凌いだ。