囚われ姫と金と銀の王子
「ソフィア様、本当に大丈夫ですか?お顔が優れないように見受けられますけど・・・」
「・・・大丈夫よ、ナディ。心配してくれてありがとう」
思い詰める私を、ナディは心配して声を掛けてくれる。
けれど私は大丈夫だと言うだけが精いっぱいで、後は部屋の椅子に腰掛けながら、ひたすらこの複雑な想いに頭を悩ませた。
この想いは、父が母を裏切って愛人と親しくしていた光景を初めて見た時の、あの感じにどことなく似ていた。
父は母を愛してはいなかったのか。
どうして母という存在がいながら、他の女性に行ってしまうのか。
その光景を見た時、そう思って胸が苦しくなった。
・・・そう、裏切られたという、悲しい想いだ。
殿下は、話をして説得すると言っていたのに。
抱いてくれと言われたから、納得させる為にその通り別な女性を抱く。
まだ夫婦であるから、その行為は私には責める筋合いなんてない。
殿下の行動にどうこう言える立場でもない。
・・・だけど。
「・・・大丈夫よ、ナディ。心配してくれてありがとう」
思い詰める私を、ナディは心配して声を掛けてくれる。
けれど私は大丈夫だと言うだけが精いっぱいで、後は部屋の椅子に腰掛けながら、ひたすらこの複雑な想いに頭を悩ませた。
この想いは、父が母を裏切って愛人と親しくしていた光景を初めて見た時の、あの感じにどことなく似ていた。
父は母を愛してはいなかったのか。
どうして母という存在がいながら、他の女性に行ってしまうのか。
その光景を見た時、そう思って胸が苦しくなった。
・・・そう、裏切られたという、悲しい想いだ。
殿下は、話をして説得すると言っていたのに。
抱いてくれと言われたから、納得させる為にその通り別な女性を抱く。
まだ夫婦であるから、その行為は私には責める筋合いなんてない。
殿下の行動にどうこう言える立場でもない。
・・・だけど。