囚われ姫と金と銀の王子


「・・・・殿下!!!」


私は思わず殿下を庇うように、殿下とエリスの前に出る。



「死んでしまえ!!お前達なんか!!」



その瞬間に、左肩から胸にかけて激痛が走った。

そしてその痛みは全身に広がり、身体から力が抜けていく。



「ソフィア!!!」



殿下の叫ぶ声が聞こえた。



身体から生暖かい液体が流れゆくのを感じる。


それと共に私の身体は地面に引き寄せられるように、崩れ落ちた。


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