囚われ姫と金と銀の王子
・・・ところが、そんな生活が一変する。
そう、あの愚国の王女ソフィアのせいで。
あの女が第4夫人としてこの城で生活をするようになってからというもの、殿下は私の部屋に訪れる回数が徐々に減っていった。
聞けば殿下はあのソフィアの元へ足しげく通っているという。
その話を聞き、私の心の中は煮えたぎるような程の嫉妬に駆られた。
食事中だけは私を必要以上に近くに寄せ優しく接してくれたけれど、それもいつからかソフィアに見せつける為のものなのだと気付いた時、私の心の中に嫉妬の炎がさらに激しく燃え盛った。
そして決定的な言葉を、殿下自ら発せられる。
ソフィアを正妃にする、と。
私は一か月後に下賜される、と。
その言葉を聞いた時の私は、まさに天国から地獄へ、一気に落とされたような気分だった。
目の前が真っ暗になる。
悲痛な表情を浮かべ、私に必死に謝る殿下の顔もその声も、もう私には何も見えないし何も聞こえない。
そう、あの愚国の王女ソフィアのせいで。
あの女が第4夫人としてこの城で生活をするようになってからというもの、殿下は私の部屋に訪れる回数が徐々に減っていった。
聞けば殿下はあのソフィアの元へ足しげく通っているという。
その話を聞き、私の心の中は煮えたぎるような程の嫉妬に駆られた。
食事中だけは私を必要以上に近くに寄せ優しく接してくれたけれど、それもいつからかソフィアに見せつける為のものなのだと気付いた時、私の心の中に嫉妬の炎がさらに激しく燃え盛った。
そして決定的な言葉を、殿下自ら発せられる。
ソフィアを正妃にする、と。
私は一か月後に下賜される、と。
その言葉を聞いた時の私は、まさに天国から地獄へ、一気に落とされたような気分だった。
目の前が真っ暗になる。
悲痛な表情を浮かべ、私に必死に謝る殿下の顔もその声も、もう私には何も見えないし何も聞こえない。