囚われ姫と金と銀の王子

連れていかれた先は、湯あみが出来る場所。


やたらに広い湯船があって、既に湯が張ってあり、もくもくと湯気が立っている。


私は有無も言わさずにボロボロの服を脱がされ、その湯船に浸からされた。


そしてベタベタになった髪の毛を何回もしつこく洗われ、身体も隅々まで擦られ、その後に甘い花の匂いがするオイルをたっぷりと肌に塗りつけられた。



・・・私の身に何が起こっているの？

なんでこんなに綺麗にされているのかしら。



湯あみを終えると、何人もの侍女が私の身体を拭き、顔に白粉やら口紅やら塗り、髪の毛も綺麗に纏め上げ、そして全体的にキラキラと輝くスパンコールが縫い付けられた、真っ白なドレスを着せられた。


そして、仕上げにと言わんばかりに重いネックレスや髪飾りを付けていく。