囚われ姫と金と銀の王子
―――翌日。
私は女を確認するために、また地下牢へと足を運んだ。
泣きはらし、生気を失った女はどんなに滑稽な事だろう。
考えただけで心が少し踊ってしまう。
・・・だが、鉄格子の向こうの女に変化は見られなかった。
虚ろげな表情ではあったが、特に乱れた様子はない。
・・・まさか、な。
必死に私に気付かれないように、隠しているだけだろう?
「どうだ、昨日は。死への恐怖で一睡も出来なかっただろう?」
女を見下しながら、そう問う。
私はその言葉に涙を貯め、肯定するのだと確信していた。
しかし、女の口からはそれを覆す予想だにしない態度であった。
「・・・えーと・・」
私は女を確認するために、また地下牢へと足を運んだ。
泣きはらし、生気を失った女はどんなに滑稽な事だろう。
考えただけで心が少し踊ってしまう。
・・・だが、鉄格子の向こうの女に変化は見られなかった。
虚ろげな表情ではあったが、特に乱れた様子はない。
・・・まさか、な。
必死に私に気付かれないように、隠しているだけだろう?
「どうだ、昨日は。死への恐怖で一睡も出来なかっただろう?」
女を見下しながら、そう問う。
私はその言葉に涙を貯め、肯定するのだと確信していた。
しかし、女の口からはそれを覆す予想だにしない態度であった。
「・・・えーと・・」