あなたに溶けていく
連れて来られたのは、かけるの家の部屋。
「ちょっと、いつまで掴んでんのよ!」
ドスッ。
「ほらよ!」
「何のつもり?」
「なんで、一人で帰ったんだよ!」
「別に良いじゃない!」
「それに、私だって、一人で帰りたいことはあるよ!」
かけるが頭を抱えた。
「お前って、危ない。」
「どこがよ。」
「昔から、そうだけど、がさつで、何でも突っ走る。」
「、、。」
すると、かけるが目の前来て、
「お前って本当に鈍感だな。」
「えっ。」
「俺の気持ちも気づかないなんて。」
「、、、。」
「なんで、この屋敷に住まわせたか分かるか?」 
「それは、私の家がお金がなくて、かけるが私と幼馴染だから?」
「本当にそう思ってると思う?」
「うん。」
「別にこの屋敷じゃなくても、俺がお前の寮代出せばいいだろ。」
「考えてみれば、じゃあ、なんでこの屋敷に住まわせたのよ。」
「お前が危なっかしいからだよ。」
「えっ、、、。」
「俺、お前と過ごしてて、目が離せなくなって、夢中で、見るようになって。」
「うん。」
「次第にお前の事が頭の中から、離れられなくなってて。」
「お前を俺のものにしたいって思ったんだ。」

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