白の唄
「お金はとらないから安心して」
「誰がやるか」

と、突然きゅるるるる、と妙な音がした。ハノンの方からだ。
見れば白かった肌がピンク色にほんのり染まり、お腹を押さえている。

「あは…昨日から何にも食べてなかったから…」

3人は顔を見合わせると小さくため息をついた。

「…来いよ。何か食わしてやる」
「え…い、いいの?」
「怪我のお礼だ。気にすんな」
「やった!ありがとっ!」

ハノンは岩からぴょん、と飛び降り、にこにこしながらリアスの横を歩いていく。




くるくる




くるくる







歯車は音をたてて回り始めた







誰も知らないところで






ひっそりと


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