明桜歴代番長四代目 悲しき愛の少年
「あの、私、2年の間風文と言います。ずっと四代目が好きでした!四代目の近くにいたいです。」

少女は言った。

嬉しくない訳がない。2年で一番の美女に告白されているのだから、

「そう、俺ね、大阪府の学校は全部制覇してるんだ。次は大人の世界だって制覇したい訳。分かる?なんたら暴力団のお兄さんたちに喧嘩売るんだ。勝ったとしても、後から俺は命を狙われる。俺だけでない。周りの人間もね。ましてや彼女なんて言えば、人質の材料になる。負ければ、俺はもちろん、俺の彼女も、兄妹も、仲間も、学園も潰される。そんな奴と一緒に居られる?やめといたほうがいい。」


例の冷たい目で、猛は少女に言い放った。
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