a little love.
すれ違い
あれから数日たつけど、彼は何も変わらない。
今まで通り、普通に迎えに来てくれて、時間が合えば一緒に帰る。
変わらず、幼なじみをやってくれている。
今日はもう終業式。
明日から夏休みに入るという日の朝、玲都とふたりで登校していた。
「なぁ、今年もキャンプ行くらしいよ」
玲都の言葉に家族ぐるみの付き合いであるあたしたちの毎年恒例の行事を思い出した。
あたしと、あたしのパパとママ、玲都と、玲都のパパとママの6人で夏休みになると少し遠出をする。
「そうなんだ? 去年は川の近くでキャンプしたね」
何も聞かされていなかったあたしは、今年はどうなるのだろうと思いながら言う。
「聞いてなかった? 今年は海らしい」
「うん、ママってば、何も教えてくれない」
今年は海かぁ。
毎年、朝早くから車で出掛けて、お昼はバーベキューをするのがあたしたちのスタイル。
「あははっ。そうだったんだ。夏休みに入ってすぐにやるって言ってたし、そろそろ教えてもらえるんじゃねぇ?」
「そうかも」
少しだけうきうきしながら正門をくぐった。
今まで通り、普通に迎えに来てくれて、時間が合えば一緒に帰る。
変わらず、幼なじみをやってくれている。
今日はもう終業式。
明日から夏休みに入るという日の朝、玲都とふたりで登校していた。
「なぁ、今年もキャンプ行くらしいよ」
玲都の言葉に家族ぐるみの付き合いであるあたしたちの毎年恒例の行事を思い出した。
あたしと、あたしのパパとママ、玲都と、玲都のパパとママの6人で夏休みになると少し遠出をする。
「そうなんだ? 去年は川の近くでキャンプしたね」
何も聞かされていなかったあたしは、今年はどうなるのだろうと思いながら言う。
「聞いてなかった? 今年は海らしい」
「うん、ママってば、何も教えてくれない」
今年は海かぁ。
毎年、朝早くから車で出掛けて、お昼はバーベキューをするのがあたしたちのスタイル。
「あははっ。そうだったんだ。夏休みに入ってすぐにやるって言ってたし、そろそろ教えてもらえるんじゃねぇ?」
「そうかも」
少しだけうきうきしながら正門をくぐった。