a little love.
門田 優帆ちゃん

好きです。

放課後、教室で待っていてください。



「え……」



先に文面を見たあたしは、驚いて言葉がでなかった。



「見せてみ」



そう言ってあたしから手紙を取り上げ、まじまじと見る果依。


あ、あぁ……。


果依は、あたしのこういうことに対して何を言うかわからない。


というのも、あたしのことを心配してくれているようで。



「ふーん。……待ってるの?」


「え」



待ってるの? って、聞かれても。



「待つしか、ないよね」


「……そう」



果依は、小さく発すると、あたしの後ろを見透えた。


あたしも便乗して後ろを見ると、玲都がロッカーに寄りかかって友達と話しているようだった。


ふと目が合うと、笑ってくれて。


その笑顔にドキッとした。


そのことに思考が付いていけないでいると、名前を呼ばれた。
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