a little love.
_____…




「優帆、玲都くん来ちゃうわよ!」



え……、朝?


そうだ。昨日はアラームをセットしないで寝ちゃったんだ。



「今何時……」



ベッドのわきにあるテーブルにあるデジタル時計を見ると、7時を過ぎていた。


いつも、玲都が来るのは7時半……。



「あぁ!」



やばい、寝坊!!



ようやく目覚めたあたしは、急いで身なりを整え、朝ごはんを食べないうちに外へ飛び出した。


庭の門の前には、玲都の姿。


その姿を見た瞬間、昨日のことを思い出した。



「あ……」



あたし……。


女の子は恋をすると今まで通りではいられない。


なんだか急にドキドキしてきた。



「ん? どした?」



勢い良く飛び出して来たけど、彼のもとへたどり着くころには、勢いをなくしていた。



「な、何でもないっ」


「……そ」



あれ……。気のせい?


なんだか玲都が素っ気ない気がするのは。
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