a little love.
「また始まったわ〜。怜都くん、いつもごめんなさいねえ」



あたしのママは野菜を無理して食べさせないけど、なんだかんだ言って怜都を頼りにしているんだ!


怜都は困ったように相槌をうっているけど、諦めてくれないかなあ。



「ねえ怜都? あたしね、これまで野菜食べなかったけど、ちゃんと成長してるよ! 健康だよ! ね? あたしに野菜は必要ないでしょ?」



そんなあたしを見て、いよいよ呆れた怜都。



「はあ……。もういいよ」



本当に!?


パアっと明るくなったあたしに、怜都はお皿を渡してきた。



「って! ピーマン乗ってんじゃんっ」



泣きべそをかきながら怜都に訴えるけど、知らん顔。



「もう分けちゃったし? 戻せないから食べな」



もう泣きたい。


ピーマンなんて食べない!


あたしのことはほっといてみんなはどんどん食べ進める。


だけど怜都だけは、あたしの目の前に座ってずっと見ている。


ピーマンを食べないとお代わり禁止らしい……。


仕方なくひと口食べてみたけど、無理だよこんなの……。


やっとの思いでピーマンを食べ終えたけど、なんか気持ち悪い……。


やっぱり食べるんじゃなかった。
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