a little love.
「優帆、お代わりしていいよ」



さっきのお怒りモードとはうって変わって、いつもの優しい怜都。


だけど、食べる気になれなかったあたしは首を横に振って断った。



「調子悪い?」


「ちょっとね」



そう言って横になったあたしを、なだめるように撫でてくれた。


少し、眠くなってきたな。


寝たら気持ち悪いのも治るかな?


夏の日差しに睡魔が呼び寄せられ、あたしは眠りについた。


夢か現か、聞こえてきた誰かの声。



“ ごめんな”



れい、と……。


それはピーマンをあたしに食べさせたことに対する謝罪か、それとも……。


意識が夢の中へと落ちていくあたしには、考えることができなかった。


目が覚めた時に、少しでもお腹の中のピーマンが弱くなっていることを願って、眠りに就いた。
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