a little love.
だ、だって。うん、そうだよね。これはポカンとなるよ……。



「あ、あの……本気?」



雰囲気的にわかってはいたけど、確認せずにはいられなかった。



「「えぇ!」」



ま、満面の笑顔で頷かないで……!



「玲都ぉ……」



涙目で振り向くと、今度は片手で顔を隠していて、表情がわからなかった。



「寝るだけだしいいわよねっ?」



さっきから、ママたちが推してくる。


……パパたちは気まずそうだけど。



「寝るだけ、な……」



玲都が何か呟いた。



「玲都?」


「何でもない。……いんじゃね? 俺たち二人で」


「えっ」



まさかいいと言うと思わなくて目を丸くしてしまった。



「優帆はいい? それとも俺とは不安?」


「う……ん……、いい、よ。……でも、不安ってどういうこと?」



先ほどと同様、赤くなったであろう顔を隠すため、うつむいた。



「あははっ。何でもないよ」



な、何で笑うのかな!



「ばか」



玲都の腕に軽くパンチをすると、ママたちにまで笑われてしまった。
< 30 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop