a little love.
「俺、優帆が好きだ。本気で」



なんかもう、夢みたいなことの連発。



「あたしも……とっても、玲都のことが、好きだよ」


「……ってごめんな」


「え?」


「ご、ごめん。服、着たいよな」


「っああ!」



大事なことに気がついて、玲都がバッとあたしから離れる。


ずっと抱き締められていたけど、話の内容も内容で、誰かに見られたら誤解を招くような場面にいたことを忘れていた。


着替えの続きを終えて、玲都を振り向くと、顔を真っ赤にさせていた。



「照れてる?」



間を置いて返ってきた返事。



「……うるせー」



そのままあたしに近づいて来て、腕を捕まれたと思えばひょいっと持ち上げられて。


お姫様抱っこをされていた。



「ちょ……! なに!?」



焦って叫んでも、何も言ってくれない。


そしてついに、二人でベッドに転がってしまった。


状況を理解した頃にはもう彼の腕の中。



「枕、ひとつしかないから俺が使う。優帆は、俺の腕枕な」



口の上げて有無を言わせないまま目を閉じてしまう。


びっくりしたけど、なんだか落ち着く。



「お、おやすみ……」



恥ずかしくなって、寝たふりをすることにした。


玲都からの返事はなかったけど、寝顔がかわいいから許してあげる。
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