a little love.
二学期が始まった。


朝、玄関を開けると、怜都がいたことが前以上に嬉しかった。


一緒に入った教室。クラスメイトに、雰囲気が変わったねとか言われて、怜都の親友があっさりあたしたちのことをばらしてしまった。朝から教室は賑やかっだった。


あちこちから飛んでくる冷やかしの声。


怜都は呆れていたけど、はにかんで嬉しそうでもあった。



「優帆」


「んー?」


「これからも、よろしくな?」


「もちろんだよ。あたしこそ、よろしくね?」



背の高い怜都と目を合わせるために上を向いた。


そしたらはにかんだ笑顔をさらにくしゃっとして。



「ははっ……ずっと、な?」


「う、うん? ……っどうして笑うの!」


「いや、かわいいなって」


「えっ……と」



人目も気にせず恥ずかしいことを言うから、みんなが騒ぎだしてんじゃん。



「朝からいちゃつくなよーっ」



あたしは顔全体が熱くて、多分真っ赤なのに、怜都は余裕そう……。



「……ばーか」



恥ずかしくて、それだけ怜都に言って果依のもとへ向かった。
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