双華真月 ~ラグナル防衛大戦争~
蒼雅刀の切っ先から青い炎が出てくる。
その青い炎は光へと変わり、青い光の柱のような物が黒く禍々しい玉に向かっていく。
これで……行け!!
蒼覇烈攻砲……蒼雅刀における中距離の砲撃である。
こいつの威力なら玉を凌駕するはず!
「……ぐっ!」
痛みが凄い……
体もそろそろ限界が来る。
だが……諦めん!!
「いっっっけええええ!!!」
蒼雅刀の砲撃と玉がぶつかり合う。
それは周りに圧力が襲い掛かる。
ボロい建物は崩れ、レンガは外れていく。
ほぼ互角。
魔神カボイラの玉も中々強いということ。
ーーーここまで力があんのか……。
「……っ!!がはっ!」
力を使いすぎたせいか口から血を吐く。
精霊の力は体に負荷が生じる為、使いすぎると命に関わってくる。
それでも……俺は、やってやる!!
全神経をもう一度集中させる。
そして俺は叫んだ。
「おりゃあああああ!!!」
お互いにぶつかり合い、力が増えたことで光が増す。
不味い!爆発する!!
逃げろ!と言おうとしたとたん
ーーーピーン………ドガァーーンっ!!!
遅かった!!爆発が……
「ぐはあっ!!」
爆風が起こり、体が後ろに飛んでいく。
くっそ!と思ったとこで壁に激突。
「がはあっ!」
と、吐血。なんて無様だ。
たが、奴も無事ではあるまい。